15,テアニンとカフェイン(緑茶とコーヒーの面白い関係)

カフェイン、コーヒー、テアニン、体、影響

☆彡監修:神田麻帆☆彡
☆彡執筆・イラスト・コメント返信:水澤聖子☆彡  執筆日2022年4月5日

こんにちは、みなさまお元気でしょうか。やっと暖かく春らしくなり、スーパーにも続々と春らしい食材が並ぶようになりましたね。

私は春の食材がとても好きです。ハウス栽培が盛んになり、ほとんどの食材は年中スーパーで買えるようになりました。それなのに春の食材、特に野菜はこの時期しか店頭に並ばない、その特別感にやられているのかもしれません。新玉ねぎや春キャベツや菜の花には目がなく、店頭に並びだすと、少々お値段が高くても買ってしまう…いつも冷蔵庫の野菜室がパンパンになってしまいます。

春野菜は身や葉が柔らかく、水分量が多く、長期保存にはあまり向きません。しかし水分量が多いということは、生食に向いているということ、この時期はぜひサラダなどで生で野菜を召し上がってくださいね。

さて前置きが長くなってしまいましたが、今日はコーヒーと緑茶の面白い関係について書いていきたいと思います。季節関係なくコーヒーと緑茶は年中飲むのですが、合わせることで嬉しい相乗効果がありました。

少し前に「緑茶コーヒーダイエット」という、緑茶とブラックコーヒーを1:1で割って飲むというダイエットが流行ったことがありました。両方好きな飲み物だけど、混ぜちゃうのはちょっとな…と思い、挑戦したことはなかったのですが。ダイエット効果以上に様々な効果があったようです。順にご紹介していきたいと思います。

1、コーヒーと緑茶に含まれる成分

まずは、それぞれの飲み物に含まれている成分をご説明します。

<コーヒー>

・カフェイン

コーヒーや茶、チョコレート等に含まれる成分で、アルカロイドという化合物の一種。もともと医薬品として利用され始めたものです。カフェインという成分自体は単独で摂取されるというよりは、栄養ドリンクの覚醒成分として配合されたり、咳止めの鎮静成分として配合されるなどの利用方法が多いです。依存性のある薬物であり、摂取欲求を引き起こします。しかし薬物とは言っても効果は弱いので日常的に摂取できる商品として売られています。

交感神経刺激

利尿作用

覚醒作用

鎮痛作用

利尿作用

などが主な作用としてあげられます。

・日常生活の中におけるカフェイン摂取-作用機序と安全性評価-:東京福祉大学 短期大学部 論文
https://www.tokyo-fukushi.ac.jp/introduction/research/images/bulletin/bulletin06_02.pdf

・コーヒーの基礎知識:全日本コーヒー協会サイト
https://coffee.ajca.or.jp/webmagazine/library/facts/ 

ほとんどの植物に含まれている、にがみや色素の成分です。ポリフェノールというと赤ワインを思い浮かべる方が多いと思いますが、実はコーヒーには赤ワインとほぼ同等量のポリフェノールが含まれているのです。

・コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸)
https://images.app.goo.gl/iKqb43ANqjQq91yY7 

ポリフェノールがなぜ注目されるのかというと「抗酸化作用」という効力をもつからです。吸い込んだ酸素の一部は紫外線などの要因によって脂質を酸化させ、体にダメージを与えると考えられてます。

つまり日常的に体の中にポリフェノールを取り入れると、体が「酸化する=錆びる」のを防げる可能性があるのです。

<緑茶>

・テアニン

お茶に含まれる特有の旨味成分(アミノ酸)です。お茶に含まれるアミノ酸の半分以上はこのテアニンであると言われています。後から説明する「カテキン」は聞いたことがある方も多いと思いますが、カテキンに変化する前段階がテアニンです。根の部分で生成されて葉へ移動し、日光を受けてカテキンに変化します。

テアニンは脳の神経細胞を保護することでストレスから脳を守る効果があると報告されています。これは認知症のリスクを減らすことにも繋がります。

また、血圧上昇を抑制したり、リラックス効果を与えることもわかっています。

・茶カテキン

茶カテキンはポリフェノールの一種で、苦味や渋みの成分。上で書いたように、テアニンが日光を受けて変化し作られます。

高級茶の玉露は、日光を遮断して栽培されるのが特徴です。そのためテアニンがカテキンに変化せず、高い香りは保ったまま苦味が抑えられマイルドな味わいになるのです。

2、コーヒーと緑茶を一緒に取ることの効果とは

それぞれ2つの飲み物に含まれる成分はわかっていただけましたでしょうか。

この2つを合わせて取ることで、様々な効果が期待できます。

①コーヒーの興奮作用を和らげる

上で書いたようにカフェインとテアニンは相反する効果を持っているので、コーヒーの交感神経刺激作用(興奮作用)を抑えることができます。

②作業効率UP

テアニンとカフェインを組み合わせると記憶力がUPする、作業効率が良くなるなどの研究結果の報告がありました。カフェインで脳に適度な刺激を与えつつ、テアニンのリラックス効果で興奮しすぎるのを抑える。この両刺激が集中力を高めると考えられます。

コーヒーと緑茶の組み合わせはダイエット効果があるとされてきましたが、それ以外にも脳に影響を与えるという部分で、とても効果が期待できそうですね。

3、緑茶の選び方

効果がわかったところで、最大限にこの効果を利用するために、緑茶の選び方に注意して欲しい点があります。

それは「テアニン」を多く含むものを選ぶということ。

残念ながらテアニンが変化した「カテキン」では、脳に与えるリラックス効果は低いとされています。そのため、テアニンを多く含むものを選択する必要があります。

一般に販売されているペットボトル緑茶、普通の煎茶はテアニン含有量が低い傾向にあります。反対にカテキンやカフェインを多く含んでしまいます。

テアニンを多く含むのは玉露。上でも書きましたが、葉が日光に当たらないように遮光して育てられるため、テアニンがカテキンに変化していないのが玉露です。しかし残念なことに、玉露100%のお茶はとても高級で、コンビニ等で簡単には手に入りません。継続的に飲用する場合はコスト面も考慮して、効果はやや減少しますがペットボトル緑茶で「玉露入り」などと記載があるものを選択するのが良いでしょう。

4、まとめ

緑茶とコーヒー。この記事を書きながら、まさにコーヒーを飲んでいます(笑)普段何気なく飲んでいるものですが、ちょっとした効果が知れると、飲み方や選択の仕方が変わります。今自分に何が必要かを知り、それに合わせて飲み方まで変える、なんてことができると素敵ですね。

緑茶とコーヒーの合わせ飲み、ぜひ試してみてください。

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