さて、前回のブログにアップしました。
「免疫力アップのポイント」食の専門家として、ホリスティック栄養学、酵素栄養学を軸に、今回もご案内します。
免疫力アップのポイントのポイント:腸内環境を整える(続編)
「腸には免疫細胞の7割が集中しています。」
なんてお話をしました。食物繊維と発酵食品、オメガ3の油をとりましょう。なぜそれが必要なのか?を説明しました。
今日は「タンパク質」に焦点をあてます。
タンパク質の種類は大きく分けて2つ
- 「植物性タンパク質」…豆や大豆から作られる豆腐などの大豆製品
- 「動物性タンパク質」…肉や魚や卵、牛乳など
例えば、動物性のタンパク質の1つ「肉」
ホリスティック栄養学的には、魚と豆、大豆製品を推奨しており、タンパク質を多く摂ることはお勧めしていません。特に肉に関しては、家畜が食べている餌(えさ)の問題。牛や豚の脂が血管に及ぼす影響などの点から、肉はあまり良しとしていません。そのほかにも理由はありますが、あまり一般的ではないので、今回はそれについては詳しく触れずに、ホリスティックに(全体的に)様々なことを加味し、柔軟にお伝えしていきたいと思います。
ここ最近、特に肉を好んで食べる風潮があると思います。どうしてでしょうか?
- 食べると満足感がある。
- 元気が出た気がする。
- 美味しく感じる。
- 魚より値段的にも購入しやすい。
- 魚より保存しやすい。
- 調理がしやすい。
- 糖質制限しているから。
- 食べたいから。
食べ過ぎていませんか?(笑)
もちろん「肉」は体に良い効能もあります!私も「肉」は好きです!
新型コロナウィルス感染拡大 ⇒ 自粛要請の中「頑張っている飲食店、生産者さんを応援したい!」という気持ちがいつもあります。
食べる際に、念頭において頂きたいのは、
「動物性タンパク質は消化に負担がかかる。」
消化に負担がかかる。=消化酵素を多く使う。=使える代謝酵素が減る。
前回も少し「酵素」には触れました。
酵素とは?
体内で作られる酵素(体内酵素)は2つ。生き物はこれがないと生きていられません。
- 消化酵素
- 代謝酵素
消化酵素・・・食べたものを消化してくれる酵素。
代謝酵素・・・生体学的なお話になります。代謝とは、体の中でおこる連続した化学反応。食べたタンパク質を筋肉に変えるのも代謝。呼吸をするのも代謝。細胞を生まれ変わらせるのも代謝。そのほか様々ありますが、この連続した化学反応の全てに、多種の代謝酵素が使われています。
体内酵素は1日で作れる量が決まっている。一生涯で作れる量が決まっていると言われています。そして、これら2つの体内酵素は、バランスをとりあっています。
消化酵素を多く使うと、使える代謝酵素が減ります。
代謝酵素を多く使いたいときは、消化酵素を使わなくて済むように、食べる量を控えたり、消化の良いものを食べるのが有効。
風邪をひいたとき、体調が悪い時、多くの人は食欲が落ちます。これは体を修復するために、消化酵素を使わず、より多くの代謝酵素を、上手に使おうとする、体の自然な反応なのです。
以上が酵素栄養学に基づいた概念。
お肉を食べ過ぎると、他のリスクもあります。
- 動物性タンパク質の脂肪とタンパク質は尿中のシュウ酸を増加、尿酸値を上げます。→ 尿路結石の原因の一つと言われています。
- 動物性タンパク質の過剰摂取は、肝臓と腎臓に負担をかけ、肉体疲労を引き起こす、可能性があります。
- 腸内の悪玉菌を増やす。消化に負担がかかるということは、食べたものが、腸内に長く留まっています。それが原因で悪玉菌が増加。動物性タンパク質や脂肪は、悪玉菌のえさになります。
- 過剰な動物性タンパク質の摂取は、血管に炎症を起こさせます。特別な血液検査(人間ドックなどの通常の血液検査ではわかりません。)をしないとわからないのですが、血液を見ると一目瞭然。血液に悪い影響を及ぼします。
では、動物性タンパク質、どのくらいの量が適正なのか?
その人の持っている、使える消化酵素の量、年齢やライフスタイルによって違います。
ご自身の腸に聞いてみて下さい。
皆さんは、肉(特に牛)を食べた次の日、いつもより便が臭いませんか?気になったことはないでしょうか?
便が出ずらくなっていないか?トイレに行ったとき、便は固くないか?黒くないか?バナナ状のものが出ているか?臭くないか?
腸内環境は自分自身でチェックできます!
いつもより匂った方 ⇒ 悪玉菌が優勢になっています。=腸内環境が悪化しています。
善玉菌を優勢にしてあげて下さい。
善玉菌を優勢(増やす)方法
- 生きた善玉菌(プロバイオティクス)を直接摂取する。
- 腸内にいる善玉菌のえさになるもの(プレバイオティクス)を摂取する。
プロバイオティクスというのは、ヨーグルトや乳酸飲料。納豆、漬物などの発酵食品です。摂取のポイントは毎日食べる!残念ながら、このプロバイオティクスという菌は、ずっと腸内にいてくれるわけではありません。ご自身のライフスタイルに合わせて、購入しやすいもの、食べやすいものを摂取して下さい。
プレバイオティクスは、オリゴ糖や食物繊維。野菜や果物や豆に多く含まれています。上手に食事に取り入れて下さいませ!
善玉菌は乳酸や酢酸を作り、腸内を酸性にします。⇒ 悪玉菌を抑え、腸の運動を活発に、腐敗産物の抑制、感染の予防につながります。ビタミンを作るという働きもあるのですよ!凄いですね!!
動物性タンパク質を否定しているわけではありません。生きていく上で重要です。でも、肉は過剰に摂取しないでね!ということです。
「ホリスティック栄養学」は体のことを勉強し、栄養のこと、そしてそれをどのように摂取していくかを学びます。
お肉を食べたい人は、どのように摂取するか?
食物酵素を一緒に、「タンパク質分解酵素」を多く含む食材を一緒に摂ってあげて下さい。
タンパク質分解酵素を多く含む食材…手に入りやすい食材では
パイナップル(加熱により酵素が失活している缶詰ではなく、生のもの)やキウィ。
麹(タンパク質を分解)を活かした料理をすることもお勧めです。
尿路結石が気になる方は、クエン酸を多く含む食材(みかん、れもん、グレープフルーツなど)をとり、シュウ酸とカルシウムが尿中で結合するのを抑えましょう。
あとは、よく噛む!!!
これは特に大事です!簡単に出来るのですが、私も含め、多くの人がなかなか出来ていない(笑)体内での消化の負担を少しでも減らすため、咀嚼回数を増やし、食べ物をなるべく細かく砕き、少しでも消化しやすい状態にしましょう。
「身体は食べているものから作られます!」
身体に良いものを食べ、悪いものを減らし、病気やストレスに負けない、心身ともに健康な生活を手に入れましょう。
最後まで読んで頂き、有難うございます!